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第12回 Phase-in(段階的、ドルコスト平均法)

  • masatohino
  • 2020年12月28日
  • 読了時間: 2分

第12回 Phase-in(段階的、ドルコスト平均法)

日経平均株価は今年70周年。その節目の年は、新型コロナウイルスの感染拡大、財政出動、流動性供給に大きく左右された1年でした。春先に大きく下げたあと11月の上げ幅は3400円近くに上り、FOMO(fear of missing out) 相場=取り残されることへの恐怖が買いを駆り立てる相場の様相が強かったようです。


さてそんな中、株式を保有していない人はいまさらどうする?と思うわけですが、そんな場合によく推奨される投資手法に有名な「ドルコスト平均法」があります。毎月コツコツ定額を購入し、相場の上げ下げに左右されずに投資額を増やす、という長期投資の「基本のき」です。教科書的にはドルコスト平均法は「dollar cost averaging」と言われますが、もう1つ「phase-in strategy」という言葉も使用されるようです。


What is a phase-in?

With a phase-in you first place your investment in a money market fund before committing it to a desired growth portfolio (with more risky assets) over a predetermined period (three, six or 12 months.) If you choose a three-month phasing period, for example, the capital is put in a money market fund and divided into three equal parts, which is then moved into the end portfolio month-by-month until the entire amount is fully invested in the riskier portfolio.



(要約)

この戦略では、初めにキャッシュをマネーマーケットに投じ、投資期間(3、6、12 カ月)を定めて成長ポートフォリオ(リスク資産)に投資する。例えばフェーズ期間を3カ月と設定した場合、マネーマーケットに入れた現金を3等分し、月末に最終リスクポートフォリオを均等額購入し、最終的に全額リスク資産に移行する。


とあり、期間・投資額をあらかじめ定めた均等額投資を指すと言えます。Phase-inはご存じの通り「経過」「段階的」を指すため「段階的投資」としても間違いではないかと思いますが、「ドルコスト平均法」の方が投資手法としては市民権を得ていると思われます。


また、会計指針の導入においてもphase-inはよく使われます。ある会計指針が導入されてからしばらくは移行期間(transition period)が設けられますが、この期間をphase-inと表記するケースが多々見られます。訳としてはシンプルに「移行」(期間)や「経過」(措置)等が充てられています。


米国株、日本株ともに高値圏で2020年は終わりそうな気配。でも高値圏と言えば日経平均が3万8,915円の最高値を付けたのも1989年12月29日と年末でした。

ところで来年は丑年です。丑年の相場の格言は「つまづき」。さて来年の相場はどうなることやら。


投資は自己責任で!よいお年を。


2020年12月28日

 
 

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