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第28回 True up(調整する、修正する)

  • masatohino
  • 2022年3月14日
  • 読了時間: 2分

第28回 True up (調整する、修正する)

ご無沙汰しております。

決算やらウクライナやら通常の業務と違う事象が降り注いできた2月、3月。気になる言葉がなかったわけではなく、単に気がついていてもアップする暇がなかったという状況でした。


さて、本日の言葉はTrue-up。技術系翻訳の方にはおなじみかもしれませんが、「調整する」という意味合いで使われることが多いようです。


We use a special tool to true up the wheel of the lathe.

特別な機器を使って旋盤のホイールを調整した。


一方、会計でもtrue upはよく使用されます。


The accountant trued up several entries to reconcile discrepancies in our balance sheet.

会計士はバランスシートの差異を調整するために複数の仕訳を修正した。



2つ目の文章ではtrue upの訳を修正としました。会計ではreconcileが「調整」という訳語で王道を突き進んでいるので同じ文章の中に2回出てくるのはとても見苦しいからです。reconcileが意味する「調整」は何かと何かの資料を照らし合わせて、数字が正しいかどうか確認する作業を指します。


例えば、各勘定科目の残高が正しいのかどうかを、銀行の残高証明書や他のシステムから出力した固定資産台帳などと照合して確認する作業を「調整(reconciliation)」と言います。銀行勘定調整表ならbank reconciliation statementですね。


一方true upの方は「照らし合わせる」という意味よりももう少し広い「調整、修正する」というニュアンスが強いのではないかと思います。違うようでしたら、お詳しい方お教えください。


ちなみにtrue-upとハイフンでつなげて true-up expenses(調整費用)のように形容詞になることもあります。


先日はどこかの文章でtrue up the market sentiment(市場センチメントを調整する→株価が下落する)というニュアンスで使っているケースもありました。意外と汎用性が広い用語かもしれません。


2022年3月14日

 
 

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