2025年11/12月
- 桂 中山
- 7 日前
- 読了時間: 3分
2025年11/12月
1.「資本コスト経営のすすめ」 野口真人 著 日本経済新聞出版

東証のPBR引上げ要請(正確に言うと、そんな名前で要請を出したわけではありません)
から早3年。当初は自社株買いや増配といった財務レバレッジの引き上げ策ばかりが行われていましたが、最近は、抜本的な事業改革に踏み出す企業が増えてきました。IR界隈にいると「資本コストの引き下げ」という言葉はちょっと聞き飽きた感があります。そんな中で今年4月に出た本書。著者はファイナンスをこれでもかというくらいわかりやすく説明する名手の野口真人さん。ということでこの本の薄さでどこまでわかりやすく書いているのか気になって買ってみました。
本書は資本コストとは無縁の経営者・経営企画部を対象に、具体的な開示上の改善案まで提起することを目指したものですが、さすがにちょっと駆け足すぎる感じを受けました。たしかにわかりやすいのですが逆に丁寧さに欠けるというか、対象読者の知識レベルを初級に設定した割には不親切なような気がします。前半の知識編だけでも一冊分の本にした方がよかったような・・・。
逆に言えば、ある程度金融の基礎がわかっている方ならば理論固めをするのには適切な書籍と言えるのかもしれません。でも、その場合はちょっと物足りないか。
そんなわけで★3つ。
★★★☆☆
2.「コンサル・コード プロフェッショナルの行動規範48」 中村健太郎 著 Bow & Partners

コンサル1年目の新人向け書籍。社会人になって早30年以上ですが、たまには初心に帰るのも悪くないかと思い目を通してみました。私の場合、新卒一社目は外資系証券会社だったので、○○イズムのようなものが叩き込まれたというよりは、周りの先輩方の出身証券のやり方をつまみ食いしながら仕事を覚えたものです。配属されてすぐに、四季報渡されて、隣の人の電話のかけ方を見ながらコールドコールしたり。お客様から「(金曜日に出る指標の)アナリストコメント頂戴」と言われて、前月の指標に対するコメントを送って怒鳴られたとか・・・・たくさん失敗しましたね。最近は、会社がサステナビリティや人財に注力する傾向が強く、新人研修に金も時間もかけてくれるのはうらやましい限りです。
本書に書かれていることはごく普通の新人の心得ですが、コンサルのみならず、さまざまな業種にも通じます。証券会社では「即レス」「キープコンタクト」を叩きこまれましたが、それもこの本では行動規範の一つにあげらえています。私の直属の上司は、初めて会った顧客には必ず直筆のお礼の手紙を書いていました、それも習字で・・・。あ~あの頃ってそういう時代だったなぁ・・・・。
しかし、こんなに頑張って研修しても、最近はあっというまに新人が辞めてしまうようです。AIがこれだけ発達するなかで、そんなすぐにやめて大丈夫なのか疑問。やっぱり私も古い時代の人なのか。
★★★☆☆


