2022年10月
- masatohino
- 2022年11月7日
- 読了時間: 4分
2022年10月

1.「先生、お金持ちになるにはどうしたらいいですか?」 奥野一成 ダイヤモンド社
農中アセットの奥野さんが子供向けに書いた本。
高校生向けに金融授業をやりたいなぁと最近ひそかに企んでいるので、ついつい手に取ってしまいました。
日本では圧倒的にお金についての教育が不足していると実感します。その理由の1つが、給与所得者が「確定申告不要」な源泉徴収で納税を終わらせていることではないでしょうか。私は諸般諸々の事情で最初に会社に入った2年間以降、毎年確定申告をしています。そうすると所得が多い少ないに関わらず、取れる控除は取ろう!と毎年の税制改革にも敏感になるし、株式の売買にも慎重になります。税務署が「税金の徴収不足のときだけ言ってくるけど、超過納付のときは教えてくれない」場所だということを知ったのもこの時です。
この本には「お金持ち」になるにはどうしたらいいかという、一見株式投資の薦めのようなタイトルがつけられていますが、金融の授業というよりも、think for yourself, invest in yourself for a long time, take advantage of compound yieldという3つのポイントを子どもに伝えたいのだと思います。
お金持ちになるためには、源泉徴収されて終わり!ではなく、自分で考えるようにならなきゃね。若干「ん?」と思う部分が無きにしも非ずですが(☆)、恐らくこれは著者の信念に近いところなのでしょう。子どもに伝えるにはこれくらいの言い切りが大事なのかも。お金はちょっとよくわからない~と思う大人にもお勧めです。
★★★★☆

2.「一流の経営者は、何を考え、どう行動し、いかにして人を惹きつけるのか?」川北英隆、奥野一成 著 ダイヤモンド社
恥ずかしながら、日本では東京にしか居住したことのない私は、どうしても西の方に何となくあこがれを抱いています。(自分は出身でもなんでもないけど)東京大学よりは京都大学の方がなんとなくかっちょええ、みたいな偏見を持っているのです。
本書はその京都大学で行われた経営学講座を書籍に起こしたシリーズで、筆者のお二人のお眼鏡にかなった経営者や投資家などが学生向けに語った言葉がそのまま文章になっています。内容は読んでいただけばよいので割愛いたしますが、信念のある経営者の言葉は聞いていて楽しいですね。
京都銀行の有報をみると株式の簿価と時価に圧倒されます。金融機関って本来こういう形で地元企業を支え、大きくなっていくべきなんだろうなぁと考えさせられます。時価一辺倒の会計主義ではリスクファクターなのかもしれないですが・・・・。
素敵な経営者がいる企業様、ぜひIRのお手伝いさせてください!
★★★★☆

3.「English Stylebook 英語スタイルブック」
石井隆之 著 クロスメディア・ランゲージ
英文ライティングのお作法を書いた本には「Elements of style」やシカゴスタイルブックなどの大御所がありますが、ちょっと古かったり、厚かったり、原著が英文なので読みにくかったり、検索がしにくかったり、と実務上ちょっと使いにくい部分も数多く散見されます。
このスタイルブックは厚さ・大きさは手頃で、ハイフン/アポストロフィなどの使い方別に並んでいるのでピンポイントで検索できます。私が一番うれしかったのは「リスト作成」のお作法を1章切り出して書いているところ。意外とこの辺のルールって、自分で書いたり校閲をしたりする場合に「あれ?どっちだっけ?」と悩むところが多いのです。
私たち翻訳者の後ろには、校閲者・校正者・編集者などさまざまな人が後工程をひきうけてくださるわけですが(たまに一次訳だけを必要とされるクライアントもいますが・・・)、立つ鳥跡を濁さず。トヨタのかんばん方式の精神のように「次に手に渡るのはお客様」という気持ちで納品したいですね。
というわけで、他にもスタイルブックはあると思いますが、英文を書かれる方、チェックをされる方はお手元に置かれておいても良いと思います。2180円と手頃なところも嬉しい。
★★★★★
(2022年11月7日現在)


