2023年5月
- masatohino
- 2023年6月1日
- 読了時間: 2分
2023年5月

1.「クリステンセン経営論」 クレイトンM.クリステンセン 著 ダイヤモンド社
投資関連のレポートを翻訳している方は頻繁に目にする「disruption」という言葉。もちろんdisruprive innovation, disruptive technologyとの関連で出てくるわけですが、果たしてその「破壊的」とはどんなものなのか?いったん古典に戻って考えてみようと思ったのが本著を選んだ理由です。本著は有名な「イノベーションのジレンマ」から比較的最近のハーバードビジネスレビューに寄稿されたクリステンセンの論文を収録しているので、さまざまな角度から同氏の考え方、理論に触れることができます。
秀逸なのが第13章「プロフェッショナル人生論」。1稿だけビジネス理論と少し離れ、クリスチャンであるクリステンセンの生きるためのアドバイスをまとめた章です。「自分の資源を正しく配分する。個人の時間とエネルギー、そして能力をどう配分するかの意思決定が、最終的には人生の戦略を決める(P355)」。
10年ほど前に、2017年に亡くなった日野原重明先生の「いのちの授業」を拝聴しましたが、日野原先生もまた経験なクリスチャンで「生きるとは自分の時間をどう使うか」だと説いていました。
ビジネス書を読みながら期せずして同じ言葉に出会い、いろいろ考えさせられました。
★★★★★

2.「地球にちりばめられて」多和田葉子 著 講談社
先月は息子から借りて、ちょっといつもと毛色の違う本を読みました。翻訳と言う仕事をしていながら、恐らく自分からは手に取らないであろう分野の本なので逆に面白かったです。ふわふわとよくわからない感じで始まり、ありえないようなシチュエーションながらも、それが嫌味ではなく、随所に出てくる言葉の面白さにつられて気が付けば読み終わったという感じです。
私は文学に関しては批評をする能力はないと自認しております。ただ、好きか嫌いかと聞かれれば、嫌いじゃなかったです。★は今回はつけませんので、ご自身の感性に聞いてみてください。


