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2024年1月

  • masatohino
  • 2024年2月1日
  • 読了時間: 3分

2024年1月


「やっぱり英語をやりたい!」
「やっぱり英語をやりたい!」

1.「やっぱり英語をやりたい!」 鳥飼玖美子 著 幻冬舎新刊


 SNSで新刊のアナウンスを目にしてポチった一冊。「やっぱり英語をやりたい!」というタイトルは、日本人の英語コンプレックスをよく表している気がします。そもそもこれだけの長い時間英語教育というものを受けているのにも関わらず、また、受験英語であれほど難解な文法・読解問題をこなしてきているにもかかわらず、英語をもう一回やらなければ、という気にさせられるのが諸悪の根源です。私の英語学習ブームには、文法⇒リスニング⇒英会話⇒読解⇒ライティングなどそのときどきで波はあるのですが、英語の勉強を常に続けてきた身としてやはり気になるタイトルです。

 しかしながら、内容としてはNHK「太田光のつぶやき英語」で出会ったいろいろな人の英語学習法を紹介や、編集者からの質問に対する回答で進んでいきます。もちろんテレビを観ていない人には良いのかもしれませんが、だったらテレビを観た方が実践的なような気もしないでもない。さらにQ&Aの内容を見ると、「海外の方と話すことに慣れたいのですが、おすすめ方法はありますか?」とか「「読むだけで英語表現を覚えられるのでしょうか?」といった、英語との格闘歴が少ない人によるものが多い気がします。「やっぱり英語をやりたい!」の「やっぱり」に、かなり長い間あーでもない、こーでもない、と英語と格闘してきて、それでも「やっぱり」英語のやり方間違ってるのかな?というような人向けのニュアンスをかぎ取った私にはちょっと合わなかったというのが正直なところです。

 とはいえ、同じお悩みは皆さん抱えていると思うので、図書館で借りて自分に合っていれば買う、というプロセスをまずはお勧めします。

★★★☆☆


「IRの基本」
「IRの基本」

2.「IRの基本」浜辺真紀子 著 日本実業出版社


 ご存じIRエバンジェリスタの浜辺さんによるIR担当者向け基本書。この手の本は日本IR評議会とか審査する側が書いているものはあったと思いますが、実際にIRを担当していた人がまとめた実践的な本はなかったと思います。内容はIRとは何かから始まり、株式の基礎知識や投資家とはどんな人がいるのか、組織内におけるIR部門の構築などさまざまな分野に至ります。少しでもIRをかじったことのある人なら「知ってる知ってる」と思う内容がほとんどですが、体系的に網羅されている点は非常に良いと思います。

 実際、IRに対する認識と業務内容は企業によってまちまちです。私が海外投資家とのミーティングをアレンジしようとしても、IRサイトに日本の電話番号を入れないと問い合わせさえできないこともあります。また本書内では「コンタクトデータベースの整備」として、接触した投資家のデータベースの構築を勧めていますが、IRのコンサルティングさせていただいた企業の中には、投資家から聞かれることだけに回答し、まったく投資家に質問をしない企業もありました。

 IRの本来の目的は、投資家と企業との円滑なコミュニケーションを通じ、投資家に企業価値を丁寧に説明し、株式市場で評価してもらうことにあります。一方的に企業側からだけ発信をしていても企業価値の向上にもつながらないし、日本の株式市場の時価総額が上がることもありません。まずはここに書かれていることを一つ一つ実践することから、より良いIR活動を進めていってほしいと思います。

(☆をつけたのは、読者のリタラシーによっては本書が不要な方もいるため)

★★★★☆


 
 
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