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2025年4月

  • masatohino
  • 2025年5月1日
  • 読了時間: 2分

2025年4月


「市場最強の投資家 ウォーレン・バフェット」
「市場最強の投資家 ウォーレン・バフェット」

1. 「市場最強の投資家 ウォーレン・バフェット」

トッド・A・フィンクル著 鈴木立哉訳 実務教育出版


 金融翻訳に携わっている人で、ウォーレン・バフェットに関する記事を翻訳したことがない人はいないのではないかと思う生ける伝説、ウォーレン・バフェット。ウォーレン・バフェットに関する書籍は、翻訳する際の「裏取り」も兼ねて数冊保有しています。それでもまだバフェットに関する書籍が出版されるのは、不確実性が高まる時にバフェットに知恵を借りたいと思う投資家心理なのかもしれません(もちろん年齢も年齢なので、そろそろみたいなのもあるかもしれませんが)。先日、日経新聞の論説委員の方とお話したときも、バフェットが日本に来ると聞いて、中南米のアセットオーナーも地球を半周して日本まで来たエピソードをうかがいました。混沌とした時代だからこそ、投資家がバフェットという指針を求めるかもしれません。

 さて、私が保有しているバフェット本と本書の大きな違いは、バフェットの生い立ちや人となりといった「バフェットを作った背景」にフォーカスを当てていることかもしれません。もちろん、すべてのバフェット本を読破しているバフェットオタクではないので、似たような本があるかどうか確信はできません。しかし、本書で最も興味深かったのは、バフェットの価値観の土台になっているカーネギーの言葉(P48)や幸福感(P314)といった箇所であり、投資本というよりむしろ自己啓発やメンタリティに紙面を割いているのが特徴かと思います。

 一方、バークシャーの投資履歴などは事実の羅列なのでいささか退屈。著者が投資の専門家ではないためでしょうが、バークシャーの投資自体に興味のある方には少し物足りないかもしれません(☆)。

★★★★☆


 
 
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