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第29 回 Depeg(連動が外れる、連動しなくなる)
第29回 Depeg(連動が外れる、連動しなくなる) 年初からいろいろな市場が大きく変動していますが、ここにきて暗号資産の価格が急落しています。 特に法定通貨の裏付けがあることを売りにしていたステーブルコインのご凋落が激しいです。 先週は、テラUSDが急落し、米ドルとの連動を維持してきたテザーも下落しました。 そこで今回は、この連動が外れることを意味するdepegを取り上げます。 国内外問わず、言葉は時代やその時の情勢と共に変わったり、新しい言葉ができたりするものですが、pegが「連動する」なら、de+pegはもちろんその反対で「連動しなくなる、連動が外れる」を意味するわけです。いちいち The largest stablecoin, Tether, has broken its peg to the dollar. と言わなくても Tether has depegged to the dollar. で済むわけです。文字数カット!省エネ。ということで、ウェブサイトを見ていてもよく使われているようです。 Another coin called F
2022年5月16日


2022年4月
2022年4月 「NOISE【ノイズ】」 1.NOISE【ノイズ】ダニエル・カーネマン、オリヴィエ・シボニ―、キャス・R・サンスティーン 著 村井章子 訳 早川書房 ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマンによる著。人の判断結果を著しくゆがめるエラーを、バイアスとノイズに分け、特にノイズに焦点を当てて論じています。ノイズは著しく不公平で、多くのコストを生みますが、そうしたノイズを分析し、論じ、さらにノイズを削減するための施策まで盛り込んだ極めて実践的な書です。不確実な現実においてアルゴリズムは完全ではないものの、AIのようなものはコスト見合いと言う点でも一定の効果を発揮すると論じています。 先日、都内の有名私立大学病院に行った知人の大腸にポリープが見つかりました。内視鏡で見たところ良性なので、手術は急がないと言われたそうです。その後、他の所見で都内の有名国立病院にかかったところ、そこの病院のA医師はこの大腸ポリープは「面構え」は良いが取りにくいポリープなので内視鏡ではなく普通の手術にしましょうと言い、B医師は「良かったですね。ガンです
2022年5月1日


2022年3月
2022年3月 「企業価値評価」 1.企業価値評価 鈴木一功 著 ダイヤモンド社 私が所属している日本CFA協会では、 「CFA協会リサーチ・チャレンジ」 というイベントを年に1度実施しています。大学生がチームを作り、分析対象チームの株式レポートを英語で作成し、その優劣を競うというコンペです。日本で代表になると、その後アジア地区大会、世界大会と進出していくことになります。 昨年、何を血迷ったのかそのリサーチ・ペーパーのグレーダー(ボランティアです)に手を挙げてしまい、10月~11月上旬の2-3週間ほど死にそうになりました。「血迷った」というのは、職業柄この時期にスケジュールを入れるべきではないということは重々承知していたのに・・・という意味でございます。活動内容は非常に有意義で、学生さんたちの意欲的なレポートを読んで、今一度自分も頑張ろうと決意を新たにするのには十分なものでした。詳しくは割愛するとして、その際学生さんがレポートを書くのにどんな書籍を読んだらいいのかなぁと思い手に取ったのがこの「企業価値評価」。 証券アナリスト試験のテキスト
2022年4月1日
第28回 True up(調整する、修正する)
第28回 True up (調整する、修正する) ご無沙汰しております。 決算やらウクライナやら通常の業務と違う事象が降り注いできた2月、3月。気になる言葉がなかったわけではなく、単に気がついていてもアップする暇がなかったという状況でした。 さて、本日の言葉はTrue-up。技術系翻訳の方にはおなじみかもしれませんが、「調整する」という意味合いで使われることが多いようです。 We use a special tool to true up the wheel of the lathe. 特別な機器を使って旋盤のホイールを調整した。 一方、会計でもtrue upはよく使用されます。 The accountant trued up several entries to reconcile discrepancies in our balance sheet. 会計士はバランスシートの差異を調整するために複数の仕訳を修正した。 < https://idioms.thefreedictionary.com/true+up > 2つ目の文章ではtrue..
2022年3月14日


2022年2月
2022年2月 「企業価値向上のための経営指標大全」 1.企業価値向上のための経営指標大全 大津広一 著 ダイヤモンド社 東証の市場改革によりプライム、スタンダード、グロースの3つに区分変更される日がいよいよ4月4日に迫ってまいりました。とはいえ、プライム基準を満たさず身の丈に合っていない企業が300社近く?!あり、企業価値の向上が急務となっています。企業価値とはその企業がこの先どのように成長していくかというエクイティストーリーを織り込んだキャッシュフローから算出されるわけです。そのストーリーを体現する戦略を示したKPI(最重要指標)は、社内外に向けて「僕たちはこの先こうやって企業価値を上げていくんだ!」という選手宣誓だと言えます。 そのKPIをわかりやすく、さらにそのKPIを採用している企業のケーススタディをふんだんに盛り込んで説明したのがこの書。さほど会計やファインナンスの知識がなくても理解できる構造も、幅広い読者を対象としていることをうかがわせます。 このケーススタディに挙げられている一部企業のように、熟考のうえKPIを定めている企
2022年3月1日


2021年12月/2022年1月
2021年12月/2022年1月 「話(WA)」 1.「話(WA)」 リアズ・メグジ 著 斉藤孝 監修 アチーブメント出版 年末にいろいろ本を買ってしまい、何冊も同時に「読み散らかしている」状態なので、12月と1月をまとめてしまいました。 松丸さとみさん訳の爆売れ本「LISTEN」のお隣にあった本。傾聴⇔話術の組み合わせで面白そうだなぁと思って買ってみました。 著者はテレビの司会者を長年務めた後現在は人と人とのつながりを専門とするレクチャラーのようなお仕事を専門にされているみたいです。「話術」のコツを教えてくれる本かと思ったのですが、話し方というよりも、コミュニケーションのコツを教える本だった・・・。 そして、よくよく見るとちゃんとタイトルの横に原題「Every conversation counts. The 5 habits of human connection that build extraordinary relationships」って書いてあるじゃないですか!「話」という漢字に紛らわされた私が悪い・・・。...
2022年2月1日
第27回 Belly (膨らんだ部分、パー近辺のクーポン)とwing
第27回 Belly (膨らんだ部分、パー近辺のクーポン)とwing 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。 しばらくこちらのページの更新が止まっておりました。気になる言葉がなかったのではなく、あまりにわからなくて調べるのに時間がかかったというだけのこと。それがきょうの言葉、Belly とWingです。初めに申し上げておくと、今日の言葉は債券用語なのであまり関係ないわとおっしゃる方はスルーを。 今回手こずったのは「wing」の方です。 Bellyは債券イールドカーブの説明では割とよく見る表現で、文字通り「腹」のように膨らんでいる部分を指します。順イールドの場合はカーブが右肩上がりなので、例えば中期ゾーンが売られたりするとそのカーブの真ん中の部分が盛り上がります。これを「腹」と言うわけです。では日本語の訳としてはどうするかですが、「イールドカーブの膨らんだゾーン」とか、具体的にカーブの形状が盛り上がっている年限を指して「イールドカーブのXXX年限ゾーン」とかいう訳を当てていることが多いのが現状です。さすがに「腹」はどう
2022年1月14日


2021年11月
2021年11月 「シンプルな英語」 1.「シンプルな英語」中山裕木子 講談社現代新書 ご存じ「英語は3語で伝わります」の工業翻訳者、中山裕木子さんの最新著書。こういう本、いっぱい持ってるよねぇ、と思いつつやっぱり買ってしまう。この本は現代新書ということで小さく鞄にも入るので隙間時間用に持ち運びにも便利。 さて、この本の良いところと言えば、何と言っても例題が多く載っているところではないでしょうか。英文を書く場合、まずは文法や語彙といった基本事項をおさえるのはもちろんのこと、いかに使える言い回しの引き出しを多く持っているか、そしてそれを実践で使えるか、ということが非常に重要だと思います。「予算を最大限に活用しなければいけない」(P27 )を英訳せよ、と言われたときに、文法上正しく、受験英語で使ったおなじみのWe must make the most of our budget.という言い方の他に、We must maximize our budget.がさっと引出しから出てくるかどうかが、英文を書く上で幅を広げるポイント。どんな本もそうですが
2021年12月1日


第3回 中国関連の固有名詞で中国語⇔英語訳/日本語訳が見つからないときは・・・
はじめましての方も、お久しぶりの方も、こんにちは。中山桂です。 10月から11月にかけて企業決算のIRのお手伝いやら、CFA協会のお手伝いやらで忙殺されていたら、1カ月近くHPを更新しておりませんでした。大変失礼いたしました。 今日は久しぶりにTips for translationをお届けします。お題は「中国関連の固有名詞で中国語⇔英語訳/日本語訳が見つからないときは」です。 現在通っているライティングコースの先生が、これは便利よ、と言って教えてくださったTIPSなのですが、私には本当に役に立ったのでシェアしようかと思った次第です(こんなことは知ってるよと言う方はスルーを)。 仕事柄よく中国に関するレポートを日本語訳/英訳することがあります。その際一番面倒くさいのが中国語の固有名詞の英語/日本語表記を探すことです。 例えば、先日手がけた英日の金融レポートの中に、中国関連企業の名前でPowerlongという会社名がありました。通常、日本語のレポートの中で中国企業を表記する際は初出時は漢字(英語名)で書きます。例えば今話題の中国恒大は中国恒大(Ev
2021年11月19日


2021年10月
2021年10月 「教養としての経済学 生き抜く力を養うために」 1.「教養としての経済学 生き抜く力を養うために」一橋大学経済学部 編 有斐閣 12月に入ったのに10月に読んだ本を紹介している時点で、ハムスターのような私の生活を露呈しているようで恥ずかしいのですが・・・今月はまず、書店でたまたま見つけたこの一冊から。「教養としての経済学」と言う言葉が、教養のない私の心に妙に刺さり、「どれどれ、ちょっと覗いてみよう」と手に取ってみました。一橋大学の若手教授たちが(若手と言っても初版は2013年なので、今ではすっかり重鎮かもしれません)自分の専門分野について学生に語りかけるような感じで平易な言葉で説明しており、1つのパートがぴったり5分で読み終わるというまさに朝読書のために書かれたような本です。 内容は浅くはありませんが、教科書のような感じです。ただ示唆に富む文章も多く、経済に普段あまり接していない人にもとっつきやすい初心者向けの書物としては良い本です。経済学の単位が3(4段階評価)だったという娘の手にこの後渡る予定。 ★★★☆☆ 「英語が読める
2021年11月1日


2021年9月
2021年9月 「重要証人 ウイグルの強制収容所を逃れて」 1.「重要証人 ウイグルの強制収容所を逃れて」サイラグル・サウトバイ/アレクサンドラ・カヴァーリウス 著 草思社 恥ずかしながら、私は先日まで新疆ウイグル自治区の人権問題と言われてもまったくピンと来ていませんでした。何が起こっているのかも知らず、まったく受け身で、気に入ってくる情報にしか耳を傾けていなかったのです。報道の自由がまだ残されている香港での民主主義の弾圧にはテレビの前で怒りを感じても、情報統制が完全になされているウイグル、モンゴル、チベットといった中国大陸の様子は自分が知ろうとしなければわかりません。 著者は新疆ウイグル自治区で生まれ育ったカザフ女性。彼女は突然再教育施設と呼ばれる強制収容所に教師として連れてこられ、そこで少数民族に対する壮絶な弾圧を目にします。 昨今の中国を見ると、一対一路構想や香港への対応、南シナ海にいきなり島を作ったり、はたまた突然IT企業や塾産業に規制をかけたりと、やっぱり共産主義国なのね、と実感することが多々あります。何かがおかしい。中国は一体何を考
2021年10月1日
第26回 Sausage-making(政策策定)
第26回 Sausage-making(政策策定) 一昨日、日本で新たな自民党総裁が誕生しました。今月中には衆院議員選挙が公示される可能性が高く、コロナ下で政治の秋になりそうです。 一方、誕生から比較的高い支持率を保ってきたバイデン政権ですが、ここにきてアフガン対応をめぐり支持率が急低下、目玉のインフラ法案の可決が危ぶまれており、アメリカも政治の秋到来です。 さて、本日の言葉は「sausage-making」。このアメリカ議会での混とんとした状況を伝える記事の中で出てきました。 “We’re in the middle of it right now. It’s messy,” said White House press secretary Jen Psaki. “ The sausage-making on Capitol Hill, policy-making is messy.” < https://www.wsj.com/articles/infrastructure-bills-fate-uncertain-heading-into
2021年10月1日
第25回 Stopped out(強制決済する、損切する)
第25回 Stopped out (強制決済する、損切する) 見慣れない言葉に出会ったとき、最初にすることは辞書を引くことですが、動詞に前置詞もしくは副詞が組み合わさった「句動詞」の場合、辞書を引いてもなかなかぴったりくる訳に出会えないことがあります。今回の「Stop out」もしっくりくる訳語が見つからず気持ちが悪く、ネット上を探し回りました。 The SAR is a technical indicator plotted on a price chart that will occasionally intersect with the price due to a reversal or loss of momentum in the security in question. When this intersection occurs, the trade is considered to be stopped out , and the opportunity exists to take the other side of the
2021年9月16日


2021年8月
2021年8月 「言語学バーリ・トゥード」 1.「言語学バーリ・トゥード」川添 愛著 東京大学出版会 リーガル翻訳・国際法務コミュニティの真栄里孝也さんにご紹介をいただいた本。「とても良い本ですよ」とのことでしたが、良い本を通り越して、もうとにかく面白過ぎる。これだけすいすいと進む朝読書も珍しい。 言語にまつわる真面目なトピックスを、プロレスや芸能やゲームなど超サブカルチャーと絡めながら説明していくスタイルで、もちろん言葉に関係する話はいたって専門的だし真面目なのですが、ところどころに「あーあれね」というような読者とのコンテクストの共有があってついついクスリと笑ってしまいます。プロレスなぞまったく見たことのない、プロレスラーの名前もほとんど知らない私でも面白く感じてしまうのは、文章の上手さなる技なのでしょう。人の書いたものを隠れ蓑に日々文章と接する仕事の端くれを担う者としては、読者をひきつけるこの圧倒的なリズム感はぜひ身につけたい技です。 個人的にはユーミンの「恋人がサンタクロース」の役割担い系に一票なのですが(ちょっとだけネタバレですいません)
2021年9月1日
第24回 Hockey stick(急騰)
第24回 Hockey stick(急騰) 株式用語には不思議な言葉がたくさんあります。 「たこ足配当」とか「塩漬け」とか最初に聞いたときはなんのこっちゃー?と思ったものですが、言われてみれば「説明系用語」なので画像を脳内で変換をしてみるとなるほどと納得できます。 ちなみに「たこ足配当」は、たこは餌がないと自分の足を食べてしまうというところから、配当原資がないのに資産を取り崩したりしながら配当することを言います。 また「塩漬け」は、料理において腐りやすい食べ物を長期保存や味付けのために食塩に漬けておくところから、上値で買った後株価が下落して含み損を抱えて、売るに売れなくなった状態を言います。 前置きが長くなりましたが、本日の言葉はHockey stickです。 こちらも初めて見たときはなんのこっちゃー?と思いましたが、ホッケーのスティックを思い描けばそれほど難しいこともありません。ホッケースティックの先のように急激に上昇する状態を指します。「うなぎ上り」とも言えるかもしれませんが、「うなぎ上り」は良い事の時にしか使わないような・・・・。一方ホッケ
2021年8月29日
第23回 Greenium (グリーンプレミアムが乗っている)
第23回 Greenium (グリーンプレミアムが乗っている) 新しい言葉を目にすると、つくづく言葉は生きているなぁと思います。単なる主観ですが、日本語では主に新しい言葉・用法を作る中心が10代の若者である一方、海外ではメディアや業界中心に新たな言葉が生まれている気がします。Brexitなどはその典型例ではないでしょうか。 昨今この言葉を見かけない日がないくらい一躍金融・社会の中心に躍り出たESGですが、社会的責任投資(SRI)はそもそも宗教上の信念などに基づいて、ある一定のセクター(アルコール、たばこ、武器等)を排除するという投資手法からスタートしました。特定のセクターを排除する投資手法が一般的だったため、リターンがベンチマークに劣りがちで、最初の頃は「SRIやESG投資は儲からない」と頑なに思われていました。 ところが、投資商品や戦略サイドでのイノベーションに加えて、企業の社会的責任が声高に叫ばれるようになると、こうした社会的責任を果たす企業の方がクオリティが高いと評価されるようになり、ESG投資のパフォーマンスが通常の投資に劣らないようにな
2021年8月17日
第22回 Agnostic (~に依存しない、どちらかに偏らない)
第22回 Agnostic (~に依存しない、どちらかに偏らない) 再び緊急事態宣言に突入。まさかのロックダウンまで議論され始めました。オリンピックも観戦できないのに、負担ばかり強いられる・・・・なんだか割の合わないことばかりが続きます。神はいないのか! ということで、本日の言葉は ”Agnostic”。 さて、”Agnostic”を辞書で引くと、判を押したように「不可知論の」「不可知論者の」と出てきますが。そもそも「不可知論」ってなんでしょう。国語辞書を引くと 精選版 日本国語大辞典:「哲学で、ある種の主題の認識が人間には不可能であるとする認識説。また、神学で、人間には神を認識することはできないとする宗教的認識説」 ぜんぜんわかりません・・・・ 広辞苑:「意識に与えられる感覚的経験の背後にある実在は論証的には認識できないという説・そういう実在を認める立場と、その有無も不確実とする立場とがある」 やっぱりわかりません・・・・・ 困っていろいろ見たところ、こちらのサイトにこのような解説がありました。 「~ものごとの本質や実在の根拠のようなものは、人
2021年8月2日


2021年7月
2021年7月 「教養としての地理」 1. 「教養としての地理」 PHP研究所 山岡信幸 著 朝読書用の本はもっぱら、皆様のおすすめ図書をチラ見してネットでポチポチ購入したもの、積読の中の蔵書、経年劣化のため何度読んでも新鮮に思える「既読本」、書店で気になったものから選んでいます。そういう意味では、5度目の緊急事態宣言が発令中でも書店が開いているのは嬉しい限り。この「教養としての地理」も、有隣堂の「地理フェア」で紹介されていたものです。 「人種と民族のちがいとは?」「気候区分は何に基づいているか?」「日本の食料自給率が低く見えるのは?」といった雑学的なことがサラサラ~っと書かれています。言うなれば、「1週間で完成、地理の基礎」+「朝日小学生新聞」を合わせた感じです。とはいえ、内容が別に子供向けとかいうわけではないので(ただ深くもない)クイズ系番組を楽しむには良いと思います。 著者は東進ハイスクールの地理講師だけあって、重要(と筆者が思う)箇所が緑色で書かれていて、まさしく参考書。云十年前なのに受験生のごとく、どうしてもハイライト箇所だけに目が行
2021年8月1日
第21回 Economic Cycleってなんだろう?(その1)
第21回 Economic Cycle(景気サイクル)ってなんだろう?(その1) 全米経済研究所(NBER)は7月19日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気後退は2020年4月が「谷」となり、今回の後退局面は2カ月と過去最短になったと発表しました。ここ2年ほど「Ecnomic Cycle」という言葉が頻出しましたが、果たして景気サイクルとは何でしょうか? アメリカの景気サイクルを決める(ここからが景気拡大期とか、ここからが景気後退期とか)のは経済データを収集している政府機関ではなく、このThe National Bureau of Economic Research(全米経済研究所=NBER)という民間の研究機関です。その中にあるBusiness Cycle Dating Committee(景気循環日付判定委員会)が、いつから景気拡大期に入ったとか、ここまでが景気拡大だった、とか判定します。この委員会は景気サイクルをretrospective(遡及的)に、つまり、景気転換点の確定を完全に判定できるようになってから後付けで「景気のピークはここ
2021年7月20日


2021年6月
2021年6月 「経済指標 読み方のルール」 1. 「経済指標 読み方のルール」 かんき出版 サイモン・コンスタブル/ロバート・E・ライト 著 上野泰也 監訳 高橋璃子 訳 私の業務の半分は、投資銀行やヘッジファンド等が顧客向けに発信しているレポートの日英翻訳です。そうしたレポートの中には毎月さまざまな経済指標が登場するのですが、その経済指標を包括的に説明した本がないなぁと思っていたところに、このタイトルが目につきアマゾンでポチリ。 この本は、個人支出、政府支出、インフレなどの分野に分けて50の経済指標を取り上げています。ただし、1つ1つの経済指標について深く説明するというよりも、例えば「耐久財受注は先行指標であり、耐久財受注が増える局面では企業に対する信頼感が高まっている」のような単純な説明に終始しており、この書籍の目的は、経済指標のインプリケーションを丁寧に説明するのではなく、「この指標が上昇している時は株の買い場だ」といういかに投資に役立つかを重視しているようです。 米国の経済指標に多少の知識のある方であれば、インターネットでデータ提供先
2021年7月1日
COLUMN
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