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第9回 Stopgap(つなぎ)
President Donald Trump signed stopgap spending legislation early Thursday to avert a government shutdown weeks before the presidential election, the White House said.
本日は、大統領選を前に政府閉鎖をなんとか回避したい共和党・トランプ大統領がstopgap spending legislationに調印したという話。これにより12月11日まで米国は、当面の予算を現状水準のまま確保できることになりました。
これは2018年にメキシコ国境での壁建設などに伴う混乱で予算編成が遅れ、政府機関が閉鎖に追い込まれた反省を踏まえ、とりあえず大統領選を挟み2カ月半政府機関が閉鎖されるような混乱を回避することを目的とした措置です。共和党が求める300億ドルの農業補助金や、民主党が主張する低所得層の子供たちの昼食費80億ドルなども盛り込まれました。
さてこのStopgapですが、通常「つなぎ」とか「暫定(予算)」という意味で使われます。同じように「つなぎ」の意味で使われる「bridge」に対して、(感覚的ですが)政府予算とか、支出の場合にstopgapが多く使われているような気がします。一方、民間の資金提供などの場合には、bridge(bridge loan/funding)が使用されるケースが多いような気がします。
Stopgap measureは「急場しのぎの対策」、Operate on stopgap fundingであれば「つなぎ融資で運営する」ですし、stopgap loan/fundingは「つなぎ融資」となります。同じ意味で、Interim fundやemergency fundという言葉が使われることもあります。
問題山済みの中、早くコロナから回復したことをアピールしたい気持ちはわかりますが、「熱が下がってから丸5日たたなければインフルエンザの治癒証明を出さないよ」というお国柄の人間には、「2日前にコロナにかかったって言ったよねぇ?保菌者だよねぇ?」という不信感しかありません。絶対近寄りたくありません。
これを「コロナに勝った強さ」というところがアメリカ人なのでしょうか。
(試訳)ホワイトハウスによると、大統領選を前に政府閉鎖を回避したいトランプ大統領は1日、つなぎ融資法案に調印した。
(2020年10月6日)