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第26回 Sausage-making(政策策定)
一昨日、日本で新たな自民党総裁が誕生しました。今月中には衆院議員選挙が公示される可能性が高く、コロナ下で政治の秋になりそうです。
一方、誕生から比較的高い支持率を保ってきたバイデン政権ですが、ここにきてアフガン対応をめぐり支持率が急低下、目玉のインフラ法案の可決が危ぶまれており、アメリカも政治の秋到来です。
さて、本日の言葉は「sausage-making」。このアメリカ議会での混とんとした状況を伝える記事の中で出てきました。
“We’re in the middle of it right now. It’s messy,” said White House press secretary Jen Psaki. “The sausage-making on Capitol Hill, policy-making is messy.”
さほど一般的ではないようで、ちゃんと後ろに「policy-making」と説明がついてますね。政策策定プロセスはひき肉や胡椒、塩などいろいろなものをぐちゃぐちゃに混ぜ合わせて、腸の中にギュギュっと詰めるようなもの、ということが由来でしょうか。想像するとちょっと気持ち悪い・・・
ところでこのSausage-makingをCorpus of Contemporary American Englishで検索すると、
Sausage-making season:法案審議(立法)の季節
Sausage-making process:法案成立のプロセス
等々主に新聞記事の中で使われている用語としていくつかヒットしました。日本にも政治がらみでは「毒まんじゅう」とか「朝立ち」とか独特の言葉がありますね。
https://news.livedoor.com/article/detail/8822421/
ソーセージついでに・・・
Sausage-machineは「画一的な人間を作る組織」だそうです。日本語ではさながら「金太郎あめ」ってところでしょう。
He claimed that the school was like a sausage machine, only interested in exam results.
<https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/sausage-machine>
さて、懸案のインフラ法案と債務上限問題ですが、民主党の右派・中道・左派に加えて共和党もいる中、ひき肉以外にも魚肉とかニンニクとかニラとか全部一緒に入っちゃったりして、何ソーセージなのかわからなくなりそうです。逆に塩とか胡椒とか、それどころか肉が入ってないソーセージになる可能性も・・・。果たして一本のソーセージに詰められるのか、政治の秋、目が離せません。
(2021年10月1日)